「新任少尉、出撃! 海軍士官クリス・ロングナイフ」読了。


主人公は首相の娘なのだが、政治やら社交界やらが嫌で家を飛び出し、海軍に入って活躍する、という、まあありがちな設定の話。
最初の章は誘拐された少女を助けるため突入して大活躍という、やっぱりテンプレ的な話の流れでそんなに目新しいものではなかった。でも次の章からが面白かった。
下手に手柄を立てたせいか、主人公は辺境の惑星で人道支援のため食料を配布する任務を命じられる。その惑星は治安が崩壊していて警察組織がまともに作用しておらず、任地の基地指令はかつて民間人を殺してしまったせいでやっぱり左遷されているような人物。
新任少尉がそれら困難を知恵で乗り切って、食糧支援と治安維持をがんばるという話はなかなか無くて面白かった。


新任少尉、出撃! 海軍士官クリス・ロングナイフ (ハヤカワ文庫SF)
新任少尉、出撃! 海軍士官クリス・ロングナイフ (ハヤカワ文庫SF)