「写真で見る海軍糧食史」読了。


明治の海軍設立時から終戦まで、献立や設備、編成などについて記述した本。


「作戦行動中は鮭の缶詰、昆布、干し馬鈴薯などの北海道産の食料が連日メニューに並んだことから、主計長が北海道長官という渾名を冠された」というエピソードが面白かった。


あと明治時代の広告は面白いね。「金鶏印ミルク」という練乳の広告から宣伝文句を抜粋。
・金鶏ミルクを御存知(ごぞんぢ)ですか?
・金鶏ミルクは日本一のミルクです!世界一かも知れません
・「鷲」よりは劣るだろうと仰有(おつしや)るのですか?
・分析表(ぶんせきへう)を御覧下さい!乞度(きつと)相撲になりさうです!
・「ネツスル」ですつて?「人物」ですつて?論外(ろんぐわい)ですサ!
・「鷲」と同等として考へませう?何方(どちら)が「新鮮」だかゞ問題です!
・オツト問題にはなりませんネ「鷲」は五千里外(ぐわい)から来る品ですもの!
・金鶏ミルクは必ず覚えて頂かねばなりません!


感嘆符多すぎ。他のいろんな広告を見てみたいなあ。


写真で見る海軍糧食史
写真で見る海軍糧食史