姪が「マジック見せてあげるよ」と言ってきた。
まずトランプのカード9枚のなかから、私が1枚を心の中で選ぶ。そしてそれらを裏返しにして規則的にならべた上で、3枚を取って見せて「この中にありますか?」と訊く。あるかないかを答えたら、また規則的に並べなおして3枚を取って、を繰り返して、何度目かに「選んだカードはこれでしょう」というもの。


「それって4回くらい訊けば分かるんじゃない?」というような事を言ったのだけど、後で同じことを私の母にもやって見せていた。そしてカードを当てたときに母は「わぁ、すごい。どうして分かったの?天才やなー」と言って、姪もとても嬉しそうだった。


こういうところで、人に好かれるかどうかが出るんだなあ、と思った。


私は凄いと思ったことは素直にそう言いたいし、そうじゃないと思ったらあまり感動したくない。相手が子どもでも大人でも関係なく、ね。でも子どもは褒めて育てよというし、褒めて自信を付けることでいずれかは親を追い越すのかもしれない。「驚いてあげたほうが相手が喜ぶから、驚く演技をしよう」というとこまで考えて行動しないといかんのかな。…えっと、これって「大人の対応」ってやつなのかな。


ちなみに母は「驚いてあげたら相手が喜ぶだろう」とは考えていると思う。そして相手が喜ぶと、自分も嬉しいんだと。私の場合は、今のところ「相手が喜ぶことによる嬉しさ」より「自分の信条に反することをする抵抗感」の方が大きくて、同じことを言っても多分わざとらしさがかなり出てくると思う。