「火の姫」読了。

信長の姪、秀吉の愛妾として悪女と呼ばれている茶々姫の三部作。
タイトルは信長は激怒すると目が赤く染まったという。その気性を引き継いだ茶々もまたそうであった、という設定?より。
実話か創作か分からないけど、それら有名なエピソードを拾いつつ、全ての登場人物が魅力的に描かれた良い作品だった。
蘭丸の「某の父も兄も戦場に散りました。だけどこうして生きています。死は望まなくてもやってきます。それまで、精一杯生きることが死者への手向けです」という言葉がよかった。
柴田勝家と於市が政略結婚をするときの心遣いとかも素敵すぎる。

【文庫】 火の姫 茶々と信長 (文芸社文庫)
【文庫】 火の姫 茶々と信長 (文芸社文庫)