「21世紀の薩長同盟を結べ」読了。


主張はよくわかんなかった。えっと、グローバリズム万歳じゃなくて日本的良さもあるんだから、それを生かした方がよい、という感じか?
最後の合唱部のあたりのエピソードが面白かった。これも言いたいことは「まあ上手くいっているなら伝統や権威のまま形式を維持しててもいいんじゃない?」という感じだったような。


結構厚い本なんだけど、ここまで一ページにも左右の極限まで字が詰め込まれている本は初めて見た。


引用。
・「テレビドラマやハリウッド映画のような、わざとらしいアツアツさはないけれども、自然に一緒にいるような関係にしたいね」という男女はたくさんいるはずです。


・ルターの信仰義認。「自分はあいつと違って、どれだけ何をしてきたから大丈夫」だとか、「自分はあいつと違って、こういうふうにすごいからこれをやる権利がある」とかいうのではなく、「自分はこれがいいと心から信じているから大丈夫」と「思っていいんだ」。


・「日本の現場」的な世界で働いている「中卒の職業人」には、かなりスジが通っているカッコいい人が多いなあという印象を受けます(たぶんそれは、厳しい環境におかれているからそうならざるをえなくなっているのであって、その厳しさに耐えられず脱落して反社会的な行動に出る人も多いのかもしれませんが)。


21世紀の薩長同盟を結べ (星海社新書)
21世紀の薩長同盟を結べ (星海社新書)