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「詩羽のいる街」読了。
今日はお仕事でちょっとうまく行かなくて少し嫌な気分だったので、こういう時にこそと取り出して再読してみた。
他人に親切にするのが仕事で、親切で街を良くして、そしてそのお礼で生活している詩羽という女性の話。
やっぱり山本弘さんの本は優しさがあっていいなあ。作品が作者の人格に影響する、とは作中に出てくるセリフ(オリジナルは島本和彦さんか?)。きっと山本さんもそんな人なんじゃないかなあ、と勝手に思っている。また一冊の本が誰かの人生を変えるのは小説家の夢、というセリフもおそらく本心なんだろう。少なくとも私の人生は大きく影響を受けている。
まあトンデモ系の話題が出ちゃったりするのはご愛嬌、ってことにしておこうかな。個人的には、大半の登場人物は基本的思考の根底に科学的手法を置いている、程度にするくらいがいいと思う。
あと参考資料として引用元の書籍が載っているのがいいね。これは読んでみたくなる。でも一番読んでみたいのは、この作品中でも重要な位置付けになっている「戦場の魔法少女」だなあ。