「うちのご飯の60年」読了。
これはいい本だ。とても、いい。


祖母の世代、母の世代、そして私の世代の食について、それぞれの体験が母としての視点、娘としての視点から書かれている。
しかも祖母は農家の主婦として一日中台所に縛られていた世代、母はサラリーマンの主婦として世帯の食の責任を一手に負ってはいたが、家電製品の普及で余裕ができてきた世代、私は夫と家事を分担したり、外で食べるという選択が可能になった世代と、それぞれの時代の特徴について実体験が描かれることで、非常に説得力がある。
それらエピソードを小説を読んでいるかのように楽しんで読むことができた。

うちのご飯の60年―祖母・母・娘の食卓
うちのご飯の60年―祖母・母・娘の食卓